アトアでは、テンジクザメが水槽内で、産卵した卵を展示します。
テンジクザメとは
卵生のサメで、最大1mほどの大きさになります。オスはメスの胸ビレに咬み付き、交尾を行うため、メスは傷つきながら繁殖期を乗り越えます。卵殻には粘つく付着糸があり、岩や海藻に巻き付け、流されないように固定します。約4か月かけて発生、成長し、孵化に至ります。2011年には、高知県の甲浦湾で、世界初の野生下での繁殖行動が撮影されています。
アトアでも今年の1月下旬に初めて交尾行動が観察されました。交尾中はメスがオスに咬みつかれているので、喧嘩をしているのではないかとお客さまに心配されてしまうほどでした。
激しい交尾を乗り越え、その後、続々と産卵を確認し、バックヤードにて卵の経過を観察していました。順調に発生が進んでいることが確認できたため、この度展示デビューすることになりました。
サメの卵
卵殻の中が透けて見えるので成長していく様子を肉眼でも観察することができます。すくすく成長する姿をぜひご覧ください。運が良ければ、孵化の瞬間に立ち会えるかもしれません。
1.展示開始日:2022年4月28日(木)
2.展示場所 :アトア2階 MARIN NOTE
3.観 覧 料 :無料 ※átoa入場料が必要です。
4.展示生物 :テンジクザメ(卵) 2個体
※展示終了日は、生物の状態により、決定します。