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丹波地域のホトケドジョウを守る会! 令和6年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰受賞!

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AQUARIUM×ART átoa(神戸市中央区、以下「アトア」)では、昨年度より「丹波地域のホトケドジョウを守る会」と協同し、ホトケドジョウの保全活動に取り組んでいます。この度、「丹波地域のホトケドジョウを守る会」が地域の自然環境保護活動として顕著な功績が認められ、令和6年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受賞しました。202458日 環境省本省(東京都千代田区)で開催された表彰式には、「丹波地域のホトケドジョウを守る会」の会員であり、アトアの飼育展示課 課長 東口信行が参加し、会を代表し賞状を受け取ってまいりましたのでご報告いたします。

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ホトケドジョウ  ホトケドジョウの生息地と活動の様子 ※写真提供:丹波地域のホトケドジョウを守る会
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 受賞の様子 表彰状

「丹波地域のホトケドジョウを守る会」では、本種の生息地を保護する活動(生息域内保全)を月に1回の頻度で実施しており、アトアではその生息域内保全の活動を協同で実施しています。また、生息地での絶滅のリスクを回避するために、アトアのバックヤードでの飼育と繁殖に取り組み、生息域外保全を推進しています。

アトアでは保全活動の継続と共に今後、本種の普及啓発を目的とした展示の開始を予定しています。

※生息域内保全

保全対象とする種や個体群を、その本来の生息地で、必要な環境要素やその規模を確保することで、保全し、絶滅を避けようとする考え方。

※生息域外保全

本来の生息地では存続できない生物の種、あるいは個体群(遺伝的なグループ)など生物多様性の構成要素を、動物園・植物園など自然の生息地の外において人工増殖を図り、本来の生息地を再生した上で野生回復を図ろうとする方法

「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰とは

環境省では、自然環境の保全に関する顕著な功績があった者(又は団体)を表彰し、これを讃えるとともに、自然環境の保全について国民の認識を深めることを目的に、平成11年度から毎年度、『「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰』を行っています。

令和6年度については以下のURLを参照

https://www.env.go.jp/press/press_03150.html

ホトケドジョウとは

本種は日本固有の淡水魚で、青森県を除く東北地方から兵庫県までが分布域。兵庫県では丹波市のみに生息している。本種の生息域は丹波市の加古川水系が最も西側に位置し、生物学的にも貴重な個体群です。

全長は約6cm、口ヒゲが4対8本、体全体に小さい暗色点があり、太短い体が特徴で、湧水のある湿地や水の澄んだ流れの緩やかな小川などに生息しています。流れの緩やかな細流の砂泥底の水草の間や水田の脇にある水路や水たまりに生息し、水生昆虫や藻類などを食べます。

圃場整備・水路整備などで生息地が破壊され、局所的な個体群が絶滅するなどにより、個体数が減少している。

・環境省レッドリスト:絶滅危惧ⅠB類(EN

・兵庫県版レッドデータブック:Aランク

丹波地域のホトケドジョウを守る会について

2006年に愛嬌のあるホトケドジョウの姿に惚れ込んだ有志が集まって「丹波地域のホトケドジョウを守る会」を設立し、ホトケドジョウについて様々な調査や保護、啓発活動を積極的に展開しています。

会長:山科 ゆみ子

事務局:丹波の森公苑