水の世界の「知識」と「美」を探求する『átoa LAB(アトア ラボ)』
2024年3月8日(金)よりオープニング特別企画展「荒俣宏監修 アラマタ流「水族館学のススメ」を開催するとともに、3月9日(土)には海洋生物や水族館にも造詣が深い荒俣宏氏をスペシャルゲストに迎え、1日限りの「特別トークライブイベント」を開催しました。
『átoa LAB』は、約2,500冊の書籍を中心に、生きものの標本や映像、テラリウム展示等を織り交ぜ、アートや芸術的要素も共存するアトアならではの『知的好奇心を刺激するアートな空間』を目指しました。
リニューアルするFOYER(ホワイエ)ゾーンは、サブゾーン名「探求の室」が表すとおり、アトアの中でも特に「知的好奇心を刺激する(学び)」をテーマにしたゾーンです。「知識の源」でもある書籍を通して、来館者自身が気になる書籍を手に取り、興味の扉を開く「能動的な観覧」につながることを期待しています。
■「átoa LAB」の展示内容と概要(一部)
1.進化の軌跡をたどる「系統樹」
魚類の分岐年代や系統関係を樹枝状で表した「系統樹」を床一面に配置。形状が異なるけれど実は近縁関係だったり、どの時代に分岐してきたのかなど、美しいだけでなく、魚類の近縁・類縁関係について視覚的に伝え、新たな発見や自己探求心を刺激します。
2.心落ち着く書棚の隠れ家「フォトスポット」
天井まで届く書棚に囲まれる空間に突如として現れる小さなスペース。ここでは座って好きな本を読んだり、写真を撮ったり、人それぞれの楽しみ方で過ごすことができる、まるで隠れ家のようなフォトスポットです。
その他、実際に本を読む際にご利用いただける書棚と一体型のベンチスポットも新設しました。
3.7つのテーマでカテゴライズされた書棚群
『átoa LAB』には、図鑑や美しい写真集から小説、絵本、などバラエティに富んだ約2,500冊の書籍を独自のテーマでカテゴライズし配架しています。一見、分野が違うように思える書籍が隣り合っていることで、思わぬ本との出逢いが生まれるかもしれません。
また、テーマによって配架を変更する「企画・特集」エリアを用意し、随時企画展の開催を予定しています。
<7つのテーマ>
A 地球と大地 Earth and Land
B 生命の誕生から進化 Birth to Evolution
C 多様な生きもの Diverse creatures
D 自然と文化 Nature and Culture
E 自然美と芸術 Natural beauty and Art
F 環境と未来 Environment and Future
G 企画・特集 Planning and Features
【追記】企画展は、2024年5月26日をもって終了いたしました。
■átoa LABオープニング特別企画【水族館学のススメ】開催!
『átoa LAB』初の企画展は、海洋生物や水族館にも造詣が深い荒俣宏氏監修 アラマタ流「水族館学のススメ」です。荒俣宏氏が執筆・監修した図鑑や読み物はもちろん、水族館にまつわる書籍など荒俣氏が保有する貴重な資料を特別に展示します。
開催期間:2024年3月8日(金)~5月26日(日) ※好評につき、開催期間を延長いたしました
【展示資料(一部)】
- 日本の美しい魚類図鑑(20世紀前半/多色刷り木版画)から
▼大野麦風 大日本魚類誌(原画) 等
- 世界四大美魚譜から
▼ブロッホ 魚類譜(18世紀後半/手彩色銅版画) 等
- "アクアリウム"の語を初めて用いたフィリップ・ヘンリー・ゴッスの著書 から
▼ゴッスがお気に入りだったイソギンチャクの図譜 等
- 日本の水族館資料 から
▼入館チケット(堺水族館、湊川水族館、神戸市立須磨水族館、明石市立水族館) 等