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イモリ?ヤモリ?どっち?

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みなさまこんにちは!

エレメンツには昨年から新たに『ツギオミカドヤモリ』が仲間入りしています。

『ツギオミカドヤモリ』.JPG

『ツギオミカドヤモリ』は『ニューカレドニアジャイアントゲッコー』とも呼ばれ、世界最大のヤモリです。

全長が最大40㎝にもなるといわれていますが、展示している個体は現在30㎝位なので、まだまだ大きくなる予定です。

『ツギオミカドヤモリ』のお世話をしていると、お客さまの「イモリ?ヤモリ?」という会話をよく耳にします。同様の会話は、こちらの『オキナワシリケンイモリ』の水槽でもあります。

『オキナワシリケンイモリ』.JPG

まあ名前も見た目も似ているといえば似ているのですが、この2種類は分類学上、全然違ういきものです。
簡単にいえば『ツギオミカドヤモリ』はヘビやトカゲの仲間で爬虫類。

エレメンツのいきものだと、『ガイアナカイマントカゲ』、『マダラアオジタトカゲ』、『エボシカメレオン』も爬虫類の仲間です。
そして『オキナワシリケンイモリ』は、カエルの仲間で両生類になります。
『アカメアマガエル』や『ヤドクガエル』が仲間です。

ちなみにヤモリは漢字で書くと家を守ると書いて「家守」です。
よく家の壁についていることもありますね。

一方、イモリは井戸を守ると書いて「井守」
両生類である『オキナワシリケンイモリ』は、殻のない卵を水中に産みます。生まれた直後は、エラ呼吸で水中に暮らしています。その後、変態して肺呼吸になり陸上でも生活できるようになりますが、皮膚呼吸も行います。皮膚が乾燥してしまうと、皮膚呼吸ができなくなってしまうため、湿度の高い場所や水辺で生息しています。

そのため、展示水槽も水場の全くないヤモリの水槽に対し、イモリの水槽は半水位の水槽になっています。

『ツギオミカドヤモリ』の水槽.JPG 『オキナワシリケンイモリ』の水槽.JPG
『ツギオミカドヤモリ』の水槽 『オキナワシリケンイモリ』の水槽

エレメンツでは、さまざまな両生類や爬虫類を飼育しています。両生類や爬虫類の仲間といっても、生態や生息環境もさまざまです。

それぞれの生息環境に合わせた展示になっていますので、水槽を見比べてみても面白いかもしれません。

『ガイアナカイマントカゲ』の水槽.JPG 『ガイアナカイマントカゲ』.JPG
『ガイアナカイマントカゲ』の水槽 『ガイアナカイマントカゲ』

ちなみにこちらの『ガイアナカイマントカゲ』は、泳ぐのが得意なので、半水位の水槽で飼育していますが、爬虫類の仲間です。
水中で寝ている時は、尻尾で器用にバランスをとって鼻だけ水面に出しています。

エレメンツに来た際は、ぜひイモリとヤモリの違いも見比べてみてくださいね。