皆さまこんにちは。5月14日は温度計の日です。
水銀温度計を発明し、華氏温度目盛りを定めた物理学者ガブリエル・ファーレンハイトの誕生日にちなんで制定されました。
今回はアトアで使用している温度計についてご紹介します!
水族館では生きものの飼育管理のために様々な機器を使用していますが、中でも温度計は飼育環境の温度管理を行う上で欠かせません。各水槽に1つずつ温度計が設置されており、飼育員は毎日水槽の水温や気温を確認し、生きもの達が暮らすのに最適な温度を維持しています。
では、どのような温度計が設置されているのか...。
ちょっと水槽台の中を覗いてみましょう。
測温機能が内蔵されているサーモコントローラー | サーモコントローラーの温度表示画面 |
水生生物の展示水槽では測温機能が内蔵されているサーモコントローラーを利用しています。
画面には現在の水温(大きい数字の方)とその下に設定水温(小さい数字の方)が表示されています。各水槽に水槽用クーラーとヒーターが設置されており、サーモコントローラーは設定水温より0.5℃以上水温が上昇するとクーラーが、0.5℃以上低下するとヒーターが作動し、常に自動で設定した水温になるよう設定しています。
一方でバックヤードにある小さな予備水槽などはアルコール水温計や水槽用クーラーに内蔵されている温度計を使用しています。
バックヤードにある予備水槽で使用しているアルコール水温計 | 水槽クーラーに内蔵されている水温計 |
続いて両生類、爬虫類などの陸生生物の水槽では...。
陸生生物の水槽に設置してある温湿度計
写真のように気温と湿度が分かる温湿度計を水槽に設置しています。
両生・爬虫類を主に展示しているエレメンツのゾーンでは水槽や、両生類と爬虫類のバックヤードでは空調によって気温、湿度を調整しているため、最低最高気温(湿度)を記録できる温度計や、携帯と連動させて気温と湿度の変化をグラフで確認できる温度計を併用しています。
最低最高気温(湿度)が記録できる温度計 |
携帯と連動させて気温と湿度の変化をグラフで確認できる温湿度計 |
これまでご紹介した温度計は水槽に設置されているものですが、ほかにも携帯用の温度計もよく使用しています。
携帯用の温度計
携帯用の温度計は、主に水生生物を別の水槽に移動させる際に、移動先の水槽の水温に徐々に慣らしていく温度合わせを行う時や、水生生物が水族館に到着し、すぐにその場で水温を測定したい時などに役立ちます。
それぞれの水槽に適した温度計を使用し、飼育環境の温度管理を行っています。
以上がアトアで使用している温度計についてでした~。