átoa Blog
アトアの飼育日記
MARINE NOTE 生命のゆらぎ
日常

ガンガゼの○○中

Let’s Share!

皆さん、こんにちは!

MARINE NOTEのゾーンで展示しているガンガゼのとあるシーンを撮影できたので紹介したいと思います。

写真1.jpeg

ガンガゼは、他のウニの仲間よりも長い棘が特徴です。
浅い海の岩礁域に生息しているため、磯遊びやダイビングなどの際に刺さってしまわないように注意が必要です。
また近年温暖化などにより、海藻が繁茂した海域が消失する「磯焼け」という現象が各地で起きています。その一因として、ガンガゼなどのウニの仲間の増え過ぎが考えられており、ガンガゼの駆除が取り組まれている地域もあります。

人間からすると、危険や厄介者といったマイナスなイメージを持たれていることが多いですが・・・

写真2.jpeg

よく観察してみると、
鮮やかな青色の模様がとてもきれいで、殻の周りの短い棘などの奇妙な動きがみられるなど、いろいろな魅力が見えてきます。

あるとき、ガンガゼの水槽前を通ると、ガンガゼがポロポロと粒状の物体を出していました。動画を撮ったので、ぜひご覧ください。

この粒状の物体の正体は、ガンガゼのウンチです。

殻の上にあるオレンジ色の部位は、「目玉」と思われがちですが、実は「肛門」でここから排泄物を出します。
ちなみに、口は殻の下側にあります。

排便の瞬間を初めて見ましたが、こんなに大量にするとは想像を超えていました。

その後も、観察してみると、移動しようとしていました。

棘の間をよく見ると、殻の下側に多く生えている細長い管が岩にくっついたり、剥がれたりしている様子が見えます。


これは「管足(かんそく)」といい、ウニやヒトデ、ナマコなどの棘皮動物は、この管足を使って移動しているのです。
管足の先端は、吸盤のようになっており、そのおかげで岩にくっついたり、壁をよじ登ったりすることもできます。

アトアにお越しの際は、是非、生きものたちの行動をじっくり観察してみてください。