アメリカビーバーのマンが、アトアにやってきて2カ月が経ちました。
飼育開始から、たくさんのお客様が"マンに会いに"アトアへとお越しいただいています!
アメリカビーバーに・・・ではなくマンに! です!!
もちろんビーバーがお好きなことに間違いはないと思いますが、あえてマンに!!会いに来て下さっている方がいるんです。ありがたく、嬉しい限りです。
故郷である、のいち動物公園で誕生したときから、その成長を追っているという方もいらっしゃるんですよ!
もしかしたら私たち、アトアの飼育員が知らないマンのことをご存じなのでは?!と、おもわずこちらが質問してしまうこともあります(^^;)
そんなたくさんのファンを持つ、マンの日常そして最近の様子をお伝えします!
まず、アメリカビーバーは夜行性の動物です。
そうです、昼間はマンにとって寝る時間なんですね!そんなこともあり、「せっかく会いに来たのに茶色い塊(泣)」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
![]() |
![]() |
4月上旬までは、16時頃に起き活動開始していたマンですが、だんだんと陸での休息時間は延び、今では本格的に行動開始するのが19時頃と閉館間際になることも
(16時頃から行動することもありますよ!)
ですが、ご安心ください!
動いているマンを近くでご覧いただけるチャンスはあります。それは餌やりの時間!!
だいたい16時頃に、そろそろ起きてくれるかなーと期待も込めてエサを持った飼育員が登場します。
そこからしばらくはマンと飼育員の我慢比べ(笑)
マンは、まだ寝床でまったりしていたくて、モゾモゾウネウネ・・・エサ持ってきて~と頭上に吹き出しが見えることもしばしば。
飼育員は少しでもお客さまにマンを近くで見ていただきたく、こっちまで自分でおいで~と声をかけ続けます。
なかなか動き出さないマンにしびれを切らせ、近くまで行き「なぁ、あっちにさつまいも(好物)あるで~」と甘い言葉をささやきます。
マンは、寝床に餌を運んできてくれたものと勘違いし、両前あしを広げてきます!
おもわずダッシュでさつまいもを取りに戻りたくなる気持ちをぐっとこらえて、「ここではあげへん!」と伝えると渋々餌場へ(笑)
このやりとりをほぼ毎日行っています。
【まだベッドから出たくない人間の子供と、そんな子供を根気強く起こすお母さん】を思い浮かべて笑ってしまいます。
無理に起こさんでも~という声も聞こえてきそうですが、わざわざ起こすのにもちゃんと理由があるんです。意地悪で起こしているわけではないんですね。
起床し行動しているうちにしか観れないことを確認し健康管理を行います。
寝ている、または寝ぼけている状態だと目つき1つ取っても、"眠くて"うつろな目つきになっているのか、"体調が悪くて"そうなのか、という判断は非常に難しいです。
移動したり泳いでいるときの体の動かし方に異常はないか?食べる時の噛み方に違和感はないか?いつもと食べる量や食いつきが違わないか?見るポイントはたくさんあります。
毎日観ている飼育員の"何か違う!!"のカンは結構当たります。
幸いにしてこの2カ月、マンは体調を崩すこともなく元気に過ごしてくれていますが、間もなく暑い夏もやってきます。
夕方、健康チェックのための"子を起こす、オカン"の構図は変えることなく続けていきたいと思っています!
活発なマンが見たい!餌を食べるかわいい姿が見たい!という方には夕方以降に4階SKYSHOREにお越しいただくことをオススメします。(マンの気分次第では、四苦八苦する飼育員を見ていただくだけになる可能性もありますのでご容赦ください)