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アトア飼育員が作った本『2コマで読める 飼育員が教えたい 生きものウラ話』のウラ話

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生きものにまつわるウラ話がユーモアたっぷりの2コマ漫画になりました!

2コマで読める 飼育員が教えたい 生きものウラ話』は、アトアの飼育員が厳選した生きもののウラ話を「ナマエ・カタチ・イキザマ」に分けて紹介したアトアのオリジナル本です。楽しい2コマ漫画に加え、飼育員による解説や関連コラムが充実。楽しく読んでいたら、いつの間にか生きものの世界にどっぷりハマってしまいます。

ここでは、そんなアトア一押しのオリジナル本について、本にまつわる"ウラ話"をご紹介します!

『2コマで読める 飼育員が教えたい 生きものウラ話』表紙.jpg

2コマで読める 飼育員が教えたい 生きものウラ話』表紙

átoa LABショップの特設コーナー.JPG

átoa LABショップの特設コーナー

◆こだわりと情熱!

制作に携わったスタッフとしてまずお伝えしたいのが、飼育員をはじめとした制作メンバーのこだわりと情熱! 疑問に思ったことは文献を読んだり専門の研究者に問い合わせたりしてとことん追求し、原稿を何度も真っ赤にしながら内容を突き詰めました。その一端を今なら3átoa LABショップでも公開していますので、ぜひご覧ください。※展示は予告なく終了する可能性があります。

2コマ漫画の原稿への書き込み.JPG

2コマ漫画の原稿への書き込み

解説やコラムについての書き込み.png

解説やコラムについての書き込み

読んで楽しい2コマ漫画。イラストもかわいいのでとっても親しみやすいのですが、細部にはとことんこだわっているんです。気軽に読んで、グググーッと生きものの世界に引き込まれていってもらえたらうれしいです。

◆本では紹介しきれなかった2コマ漫画たち

残念ながらボツになった2コマ漫画もあります...。本には登場しなかった2コマ漫画をこの機会にウラ話として1つだけご紹介したいと思います。

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採用を見送った2コマ漫画

「カエルの鳴き声」の2コマ漫画では、さまざまな国でカエルの鳴き声がどう表現されているかをテーマにしようとしていました。


日本では「ケロケロ」や「ゲロゲロ」が一般的ですが、海外では全く違った表現が使われているようです。英語は「クローク」や「リビット」、フランス語は「コワッコワッ」、タイ語は「オブオブ」、ギリシャ語にいたっては「ブレケケケックスコアックスコアックス」なんだとか。カエルの鳴き声がこれほど多様とは驚きですね。
ただ、日本で「ケロケロ」と表現されるカエルと、ギリシャで「ブレケケケックスコアックスコアックス」と表現されるカエルが同じ種類とは限りません。

日本だけでも50種以上のカエルが知られており、世界では7000種以上とも言われています。そして、カエルの鳴き声は種類ごとに違うという事情があります。似たようなカエルの鳴き声でも国によって違った風に表現されるのか、あるいは、国によって思い描くカエルの種類が違うために表現される鳴き声が違っているのか⁉ 


それはそれでとても興味深いテーマなのですが、2コマ漫画で表現するにはちょっと複雑で、残念ながら採用を見送りました...。

ボツになったのは「カエルの鳴き声」のようにラフまで進んだものばかりではありません。ラフに進むよりも前のネタ段階でお蔵入りになったものもたくさん...。生きものについて伝えたい情報は本当にたくさんありますが、ページ数には限りがあるため、泣く泣く削っていきました...。その分、完成した本に載っている2コマ漫画は厳選された内容になっていますので、ぜひお楽しみいただきたいです。

átoaのアートをのぞいてみよう!

さて、ここまでは生きものについての話題でしたが、アトアはアクアリウムとアートが融合した施設。本の中では「átoaのアートをのぞいてみよう!」というコーナーを設け、アートについても少し紹介しています。

海への扉.JPG
「átoaのアートをのぞいてみよう!」のコーナー~海への扉~

例えば、エレベーターに乗るときに楽しめるアート「海への扉」では、エレベーターの外側と内側でまったく異なる模様が描かれています。どちらも魚にまつわる模様で、成魚と幼魚のものなんです。魚類の中には、成長に伴ってまったく異なる模様に変身する種類もいるんです。2台あるエレベーターで、2種類の魚の成魚と幼魚の模様を体験できますよ。ぜひアトアに来てエレベーターに乗ってみてくださいね。


 実は、エレベーターだけでなく、階段にもアートがあります。ご来館した時の気分でエレベーターにするか階段にするかを選んでいただいてもよいかもしれません。本の中の「átoaのアートをのぞいてみよう!」のコーナーでは、階段のアートも紹介していますので、あわせて読んでみてくださいね。

アトア飼育員が作った本『2コマで読める 飼育員が教えたい 生きものウラ話』には、ここで紹介しただけでなく、まだまだたくさんの魅力が詰まっています。この本を読んだら、生きものに興味のなかった方でも生きものが好きになり、生きものが好きだった方はもっともっと好きになるのではと思います。制作スタッフの一人として、この本が皆様の好奇心の扉を開くきっかけになればうれしいです。

2コマで読める 飼育員が教えたい 生きものウラ話』は、20248月からアトア館内のátoa LAB(アトアラボ)ショップ限定で好評発売中です。書店には並んでおらず、プレミアム感たっぷりでお土産にも最適!アトアにお越しの際は、ぜひ手に取ってみてくださいね!

◆書籍概要

書名: 2コマで読める 飼育員が教えたい 生きものウラ話

著: AQUARIUM × ART átoa 教育普及委員会

漫画・イラスト: WM(なんかの菌)

販売場所: アトア 3FOYER  átoa LAB(アトアラボ)ショップ

販売価格: 1,980円(税込)

判型: A5判 本文64ページ オールカラー