アトアは、2024年10月29日に開館3周年を迎えることができました。
これもひとえに、これまでご来館いただきましたお客様をはじめ、当館の運営にご理解、ご協力をいただきました多くの方々のご支援のおかげです。心より感謝を申し上げます。
3周年を記念して、この1年間のアトアを振り返ってみたいと思います。
アトアにお越しいただいたことがある方もこれからご利用される予定の方も、ぜひアトアのことを知って、アトアをお楽しみいただけますと嬉しいです。
átoa LAB(アトアラボ)オープン
いろいろなことがあった1年ですが、大きな出来事は何といってもアトアラボ!
2024年3月8日、3階のFOYER(ホワイエ)という1つのゾーンをまるごとリニューアルしてアトアラボがオープンしました。本で埋め尽くされた、図書館のような研究室のような知的好奇心を刺激する空間です。「うわ、前に来た時と全然違う!」「何時間でもいられる」「この絵本懐かしい」といった声がちらほら聞こえて、スタッフとしてもとても嬉しいです。リニューアル後にまだいらしていない方はぜひお越しください。
さて、ここからは企画展を中心にご紹介したいと思います。
アクアリウムとアートが融合したアトアらしく、生きものからアートまで、さまざまな企画展を開催しました。
(パラパラと写真を眺めたい方は、文末の動画をご覧ください)
開館2周年記念! átoaでうまれたこどもたち
開館以降、さまざまな生きものの赤ちゃんがアトアで誕生しています。2周年を記念して、アトアで生まれ、すくすくと成長した生きものたち(ニシキマゲクビガメ、スパインチークアネモネフィッシュ、ディスカス)を展示しました。
開催期間:2023年10月27日(金)~2023年12月12日(火)
「やっぱり水族館っていいなフォトコンテスト2023」入賞作品展示
日本最大級のSNS写真コミュニティ「東京カメラ部」とタイアップした企画として、2023年7月13日から9月20日の期間に「やっぱり水族館っていいなフォトコンテスト2023」を実施しました。ご応募いただいたたくさんの素敵な写真の中から、AQUARIUM×ART átoa部門で入賞10作品を決定し、全入賞作品を展示しました。
開催期間:2023年11月30日~2024年1月8日
受け継がれし標本展
宮津エネルギー研究所水族館(京都府宮津市、愛称:丹後魚っ知館)の閉館に際し、アトアは、ゴマフアザラシの骨格標本やキングペンギンのはく製など、貴重な標本を譲り受けました。それらの標本を、展示経緯などを含めて展示しました。標本に込められた思いや経緯も大切にしながら、今後のアトアの展示にも活用していきたいと思います。
開催期間:2023年12月20日(水)~2024年1月28日(日)
干支展「辰にまつわる魚たち」
2024年の干支「辰」にまつわる生きものとして、「竜」にちなんだ生きものを展示しました。中国の登龍門伝説にならったニシキゴイ、名前に竜が含まれる金魚の穂竜(ホリュウ)、古代中国の「蜃気楼」にからめたハマグリの3種類について、竜との関係や由来についての解説パネルとあわせてお楽しみいただきました。
開催期間:2023年12月27日(水)~2024年1月28日(日)
きらきら=ぼし展 ~A4の世界にすむ、にぼしとさかなたち~
にぼしに魅了されたアーティスト「NAMIKO」とのコラボ企画展「きらきら=ぼし(にぼし)展」を開催しました。150点以上の原画の展示、ライブペイント、帽子を作成するワークショップ、トークライブ、サイン会...と盛りだくさんの企画展でした。
現在(2024年11月時点)もNAMIKO氏とのコラボグッズ(キーホルダーやアクリルスタンド)をアトア館内で販売しています。アトアで展示している生きものがモデルの限定品です。ぜひアトアでゲットしてくださいね。
開催期間:2024年1月12日(金)~4月14日(日)
荒俣宏監修 アラマタ流「水族館学のススメ」
アトアラボオープニング特別企画として、海洋生物や水族館にも造詣が深い荒俣宏氏監修の企画展を開催しました。「アクアリウム」誕生のきっかけとなった人物、フィリップ・ヘンリー・ゴッスの著書や国内外の水族館黎明期の様子を知ることができる貴重な資料を展示。また、3月9日には荒俣宏氏を招いて、まるで知識の海に飛び込んだかのような密度が濃いトークイベントを実施しました。
開催期間:2024年3月8日(金)~5月26日(日)
世界カワウソの日2024 in átoa LAB ~世界のカワウソとニホンカワウソ~
世界カワウソの日(5月29日)に合わせて、アトアラボにカワウソに関する書籍を配架し、カワウソについて学べるブースを作成しました。また、コツメカワウソに対する意識調査アンケートを実施し、その結果とお客様から寄せられたご質問への回答を動画配信しました。
アトアで飼育しているコツメカワウソについての解説は、フィーディングタイム(2024年11月現在、毎日実施)でも聞くことができます。アトアでカワウソたちが餌を食べる様子を見て、カワウソたちのことを知っていただけると嬉しいです。
開催期間:2024年5月27日(月)~ 2024年7月15日(月)
真珠の街KOBE ~海が育む宝石~
「真珠」を通して生物の興味深い生態を紹介することに加え、世界に流通する真珠の大半が選別加工されている神戸文化の発信にも繋げたいという想いから企画しました。地元企業と連携し、最高品質の真珠で作られたティアラや、製品加工のプロセスを垣間見られる色見本やカタチ見本をお借りし展示しました。
開催期間:2024年6月1日(土)~6月30日(日)
荒俣宏監修「妖怪は海にいる⁉」
「妖怪」にスポットを当て、標本、造形物、古書などのさまざまな展示品を通して「妖怪とは何なのか?」に迫る展示を行いました。会場では、荒俣宏氏から提供いただいた妖怪にまつわる生きものの動画も上映。アトアラボ初公開の水槽では、名前も姿も妖怪然としているオニオコゼを展示し、イソギンチャクが付着している奇想天外な姿をご覧いただきました。また、7月20日には、荒俣宏氏にご来館いただき、妖怪について深掘りしたユーモア溢れるトークイベントを実施しました。
開催期間:2024年7月19日(金)~9月16日(月)
プラスチックの海 ~変えられる未来~
未来の海をイメージした企画水槽のほか、ゴミや漂流物を使ったアート作品、海ごみ問題に取り組む企業・団体の活動の紹介など、様々な展示を通して海ごみ問題の現状と未来について考える企画展を開催しました(2024年11月現在も開催中)。
また、ごみや漂流物などの様々な色や素材、形からイメージをふくらませて、世界にひとつだけのアート作品を作るワークショップ「ゴミジナル工作®」などの体験型イベントも実施しました。
開催期間:2024年9月20日(金)~12月2日(月)
石村嘉成展 ~水に生きるものたち~
兵庫県立美術館で10月12日(土)~12月8日(日)に開催の「石村嘉成展~いのちの色たち~」とのコラボ企画として、石村嘉成氏の原画4作品を特別展示。水族館にあわせて海の生きものを中心とした作品をご覧いただきました(2024年11月現在も開催中)。
開催期間:2024年10月11日(金)~2024年12月2日(月)
石井竜也作品展「龍ノ国」
átoa開業3周年特別企画として、石井竜也氏の作品展第3弾「龍ノ国」を開催しました(2024年11月現在も開催中)。"七将軍が統治している鎖国体制の「龍ノ国」"という舞台設定に基づき、石井竜也氏がデザインし、東京・大阪で開催された舞台でも実際に着用された七体の甲冑作品を、風光明媚な和の空間MIYABIに展示しました。また、11月23日には石井竜也氏アトア来館特別イベントを実施します。
開催期間:2024年10月15日(火)~2025年1月30日(木)
1年間を振り返って...
アトアの1年を振り返ってみましたがいかがでしたか? 1年分の企画展を集めてみると、改めてバラエティに富んでいるなと思います。生きものもアートも楽しめる。それがアトアです!
企画展のほかにも、この1年間には、バックヤードツアーや飼育体験など、さまざまな参加型イベントを行いました。また、アトアの飼育員が作った本『2コマで読める 飼育員が教えたい 生きものウラ話』が8月に発売されました。ここでは紹介しきれないくらい、いろいろなイベントや出来事がありますので、ぜひ動画(↓)も確認してみてくださいね!
この1年の間に、購入日から90日間有効の顔認証入場パスポート『átoa顔PASS』の販売が始まりました。大人(中学生以上)限定で、アトアに入場した後でも"ワンコイン500円″追加するだけで、90日間、何度でもご入場いただける、お手頃なパスポートです(2024年11月時点)。もちろん今まで通り年間パスポートも継続販売中。
これからも皆様に楽しんでいただけるような企画やイベントを開催したいと思いますので、気軽に足を運んで、たくさん楽しんでいただけると嬉しいです。
今後ともアトアをご愛顧いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。