みなさんこんにちは!
今回は、フンボルトペンギンの餌の準備から給(きゅう)餌(じ)(生き物に餌をあげること)までをご紹介します。
その前に・・アトアでは現在7羽のフンボルトペンギンを飼育しており、それぞれ名前がついています。以前、他のペンギン担当飼育員がペンギンの名前について紹介してくれているので、ぜひそちらもご覧ください↓↓
【Blog】átoaのペンギンたちの『名前』を一挙紹介します!!
7羽の名前についてのブログを読んでいただけましたか?
さて、それではエサの話に戻りましょう。現在、アトアのフンボルトペンギンにはアジとシシャモを毎日与えています。
ちなみに野生のフンボルトペンギンが何を食べているのかについて調べた論文があり、それによると主に食べているのは魚でニシンやカタクチイワシなども食べているようです。食べている魚のサイズは約5cm~28 cmとあり、28cmもの大きさの魚はアトアでは与えていないので、その大きさも食べられるんだ!と驚きました。
それでは 餌の準備~給餌までの流れを説明していきます(^o^)/
餌の準備~給餌までの流れ
①冷凍魚を解凍
本日使う分の冷凍魚を流水にかけ解凍します。
②魚の選別
綺麗な魚とそうでない魚(例えば、表面に傷がある・目が濁っている等)を分けていきます。エサは鮮度がとても大切です。鮮度が落ちたエサを食べるとお腹を壊す原因になったりすることもあるので、選別ではじいたものはペンギンでは使いません。また、鮮度を保つために魚を解凍する際は冬場でもお湯は使いません。そのため、とても冷たい水の中にある魚を取り出すので冬場は手が真っ赤になってしまうことも飼育員あるあるです。
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(左)綺麗なアジ (右)傷があるアジ
③金属探知機に魚を通す
ペンギンには魚を切らずに丸ごと1本で与えていますが、ごく稀に魚に釣り針などが入っていることがあるため、金属探知機を通して異物がないか確認しています。
金属探知機にアジを通している様子
④餌の分配
現在、アトアでは1日3回ペンギンにエサを与えています。
それぞれ①~③のバケツに決められた量を分けます。
⑤給餌
エサの準備が出来たらいよいよペンギンたちに与えていきます。どのペンギンが何本、魚を食べているのかもカウントしており、1日に1羽あたりがどのくらいの量を食べているかを把握することでペンギンの健康管理にもつながっています。
給餌は見ている分には簡単そうに見えそうですが、実際やってみると与えたい個体に魚を与えるのも、足元に数羽が群がるとなかなか難しかったりもします。餌が取り合いになってしまうことも・・。先輩方にコツを教えてもらいつつ、確実に与えたい個体にあげられるようこれからも頑張ります!
アジを取り合いしているペンギン
さて、今回はペンギンの餌の準備から給餌までをご紹介させていただきました。アトアでは現在「ペンギンのフィーディングタイム」を毎日12時~(約10分間)開催しています。(※生体の展示状況によって中止する場合があります)
ペンギンたちが餌を食べる様子をご覧頂きながら、生態などを解説しており、このフィーディングタイムを通して、ペンギンたちのことをもっと知っていただけるきっかけになればなと思います。
みなさんのご来館をお待ちしております!!