飼育員の1日は、館内の水槽に異常がないかの見回りではじまります。
ある日の朝、アトアの3階・PLANETS ゾーンを見回っていると・・・
あっ!!
シロボシアカモエビが・・・!?
安心してください。こちらは、シロボシアカモエビが脱皮した後の抜け殻です。
シロボシアカモエビはとてもきれいに脱皮するので、お客様の中には、「エビが死んでいるのではないか」と心配してくださる方もいらっしゃいます。
しかし、これはエビやカニなどの大切なプロセスなのです!
また、甲殻類は身を守るために自らの足などを切り離すことがあり、失ったからだは脱皮をすることで再生するので、エビやカニたちにとって脱皮はなくてはならないものなのです!
アトアにはシロボシアカモエビ以外にも脱皮する生きものたちがいるので、一部紹介します。
● お掃除係で、同じエビの仲間のヤマトヌマエビ
● は虫類のマダラアオジタトカゲ、エボシカメレオン
● ハナミノカサゴとオニダルマオコゼ
魚類も脱皮するんです!
手前に浮いている半透明の白い物体はハナミノカサゴの皮膚です。
● 両生類のオキナワシリケンイモリ
両生類は薄い皮で脱皮し、自分で食べることもあります。
脱皮する理由は古くなった皮膚を脱ぐため...、からだの汚れや寄生虫を落とすため...など生きものによって様々です。
アトアにお越しになった際にはぜひいろいろな視点から生きものを見ていただきたいです。今回は、その視点の一つとして、「脱皮」をご紹介しました!