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閉館から開館までのパルマワラビーの様子

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みなさん、こんにちは!

夜のパルマワラビー(以下ワラビー)はどのように過ごしているのでしょうか?今回は職員以外は見ることができない、みなさんが退館された後から翌朝開館するまでの、夜の様子をご紹介いたします。

さて、まずワラビーたちがいるátoaのエレメンツというゾーンでは、お昼の11時頃から15時頃までアルダブラゾウガメたちが自由に歩いています。

アルダブラゾウガメについて紹介したブログはこちら

ゾウガメ.PNG

写真やブログのとおり、開館中はゾウガメたちがエレメンツゾーン内を歩き回り、自由に過ごしています。

閉館が近づく夕方になると、夜行性のいきものが多く暮らしているエレメンツでは、一部の水槽の照明が暗くなり、夜行性のいきものたちが活発になる時間です。

「エレメンツに暮らす夜行性のいきものたち」

ワラビー.jpg アカメアマガエル.jpg エメラルドツリーボア.jpg

そして、閉館するとすべての水槽の照明を消して作業用のライトに切り替えます。

【閉館後】

なぜ、ワラビーを開放しているのかというと、先ほども書いた通りワラビーは夜行性です。

開館中(明るい間)は、餌を食べているとき以外は休息していることが多く、夜はワラビーたちが活発に活動します。なのでお客様エリアも開放して、好きなところで自由に過ごせるようにしています。

もちろん、開放後に飼育エリアに残ることも選べるので、開放して外にすぐ出ていく個体もいれば、逆にあまり出ていかずにエリアでゆっくりする個体もいます。

さて、それでは、さっそく開放の準備をしていきましょう!!

まずは、ワラビーを開放する前にエレメンツ内を見回って、誤って食べてしまいそうなものがないかチェックします。この時、かじってしまう可能性があるものは、かじらないように障害物を置いたり、手が届かないところへ移動させたりします。

before.jpg After.jpg

準備ができれば、扉をあけてワラビーを開放!エリアを自由に出入りできるようにします。

IMG_7363.JPG

開放中...。待ちきれなくて扉の前で待っていることもあります。

飛び出すワラビー.jpg 開放してから少し経った後.jpg

ワラビーたちは置いてある餌を食べたり、好きなところで休憩したりと自由に過ごします。

私たち飼育員は最後にもういちどワラビーの安全チェックをして、作業のためにつけておいた電気を消して、完全に真っ暗にしてから帰宅します。

お疲れさまでした!!!

【翌朝 8:30頃】

さて、翌朝。

出勤して、エレメンツに入った私たちの目に入る光景がこちら。

IMG_7339.jpeg

・・・・・・・・・・・(´;ω;)


尿のあと(床のしみ)が広範囲にあり、うんちもたくさん落ちていますね...

この場所は、開館中にお客様やゾウガメが歩く場所なので、開館に間に合うように頑張って掃除します。

IMG_8032.jpeg

ブラシ、スポンジ、水、ペットシーツなどの掃除用具を使って便や尿のあとをきれいに掃除して、最後はしっかり消毒します。

床に這いつくばって、必死に掃除します。

掃除をしながら、近くにきたワラビーの体に新しい傷がないかをチェックしたり、便の状態や普段とは違うところがないか確認したりなど入念に健康チェックをします。

IMG_7344.jpeg

私たちが掃除した後は、清掃の作業員さんにも掃除してもらい、開館時間までにピカピカに仕上げます。

IMG_7332.jpeg

無事、きれいになりました!(※床の水の跡は掃除の跡です。エレメンツの床は、もともとカメたちが歩く想定で設計されているので、汚れても綺麗に掃除しやすいように、プールの床でも使われている防水性の作りになっています。)

さて、今回はワラビーの閉館後から開館までの様子をお届けいたしました。

エレメンツゾーンは、átoaの2Fにあります。ぜひワラビーに会いに遊びに来てくださいね!