アルダブラゾウガメを見た方からよく「生きてるの?」「本物?」って言われます。見たときにじっとしている確率が高いので、そう思ってしまうかもしれません。
今回は2階 ELEMENTS にいるアルダブラゾウガメに時間を変えて何度も会いに行き、その時々の様子を紹介したいと思います。実は、じっとしてるばかりじゃないんです!
【AM 8:47】
開館前の朝のゾウガメたちです。奥にある寝床で寝ています。
すでに照明は点灯していますが、この時間、アトアのゾウガメはまだ寝ていることが多いです。近寄ってみると、瞼を閉じているのがはっきりわかります。
ゾウガメの目にも注目してみてください。寝ているのでそっとしておきましょう。
【AM 10:55】
飼育員が床の掃除をしながらゾウガメの体を触っていますね。この時間帯は掃除や体のチェックなど、飼育員がゾウガメたちと触れ合っていることが多いです。
四肢を伸ばしてじっとしています。首も伸びると案外長いんです。
掃除をしていると、体を触ってほしいときや水をかけてほしいときは寄ってきます。
そんな時はなるべくしてほしいことの欲求に答えてあげて、コミュニケーションをとっています。気になったことがあれば、近くの飼育員に質問してみてください。
【AM 11:10】
寝床から外に出て歩き始めています。エレメンツ全体がゾウガメのエリアになって いるので、どこにいくか、どこにいるかはゾウガメ次第です。
餌を探してたくさん歩く動物なので、色々な場所に数種類の餌をランダムにおいて探し回れるようにしています。
【AM 11:35】
餌をみつけて食べています。ゾウガメを見つけたら、少し距離をとって観察してあげてくださいね。
どこに歩いていくのか、休憩するのか、餌を食べるのか、周りを観察するのか、ゾウガメ自身に選択させてあげられるよう、リラックスできる環境を皆さんと一緒に作れるようにしています。
写真撮影はできますので、色々な角度からゾウガメたちを撮ってあげて下さい。
【PM 1:25】
こっちのゾウガメは日向ぼっこ中ですね。前足をのばしてリラックス♪
爬虫類の健康管理には紫外線と温度管理が必須なので、頭上にはUV(紫外線)ライトとヒーターを設置していています。甲羅の上は40℃近くになることもあります。
【PM 2:10】
今度は青草を食べています。ゾウガメは植物の固い繊維を消化し、栄養を吸収するのに時間がかかるため、消化器官を長くして消化に時間をかけています。
植物は一般的に低たんぱく質なのに、ゾウガメはなぜ植物を食べてあんなに大きくなれるのでしょうか?
それは長い消化器官の中にいるバクテリアが植物を分解したんぱく質を合成してくれているので大きな体を作ることができるんです。
アトアのゾウガメは、メスは80㎏~95㎏、オスは140㎏あります。
ちなみに今食べている青草は刈った直後の新鮮なものを数日おきに仕入れています。大晦日やお正月も休日は関係なく、納品してくれているので、本当に感謝しています。
【PM 3:10】
寝床に帰ってきました。
歩いているところを見たい場合はお昼前後に会いに来るのをおすすめします。
【PM 5:40】
消灯し、ゾウガメたちは就寝中です。みんなくっついて寝ることが多いです。
夜は暗くして寝やすいようにしています。寝ている場合はそっと観察してあげてください。
どうでしょうか。ゾウガメのイメージは変わったでしょうか?
会いに行く時間帯によっては見られるゾウガメの様子が変わるので、何度も来てもらえると楽しいと思います。ぜひお待ちしています。