átoa Blog
アトアの飼育日記
爬虫類・両生類

世界亀の日

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本日5月23日は「世界亀の日(World Turtle Day」です。

さて、世界亀の日とは?

発祥はアメリカで、非営利団体「American Tortoise Rescue」が2000年に制定し、「亀に関心を向け、知識を深め、敬意を払い、亀の生存と繁栄のための人間の行動を奨励する日」として亀のことを考えてできた記念日です。

ゾウガメ①.jpg

亀は童話「ウサギとカメ」、「浦島太郎」で登場するなど馴染みのある動物ですが、生態については意外と知られていない事もたくさんあります。

そこで、帝京科学大学の野田准教授が世界亀の日にちなみ「ゾウガメの消化速度を調べよう!」と全国の動物園水族館に一斉イベントを発案され、átoaでも調査に参加する事にしました。átoaでは8種類の亀たちを飼育していますが、今回の主役はアルダブラゾウガメです。

アルダブラゾウガメが餌(草食)を食べてから糞が出るまで、7日~43日かかるといわれています(Hansen,kaiserMüller,2008)。季節、飼育環境、保温状況、餌の種類、個体の大きさ等によって異なると予想されますが、日本で飼育されているゾウガメの消化速度は実際に調べてみないとわかりません。今回はゾウガメの消化速度を調べるため、本日、アルダブラゾウガメのメポ(♂)の餌にヒマワリの種を混ぜて与えます。

IMG_3655.JPG   ゾウガメ③.jpg

ゾウガメの糞には、草木や種が消化されずに出てくることがあります。ヒマワリの種も消化されにくいので、糞に混ざって出てくるはずです。これから毎日糞を採取して、すみずみまでチェックし、何日目の糞に種が混じっていたかを記録します。面白いのはátoaだけではなく、ほかの動物園などと一斉に実験を行い、比較ができることです。どんな結果が出るのか楽しみです。

皆様ならではの「世界亀の日」をお過ごしください!