皆さん、7月16日は「世界ヘビの日」だということはご存じでしたか?
私はそんな日があることを全く知りませんでした。
起源を調べてみましたところ詳しくはよくわかりませんでしたが、世界中の研究者や愛好家などがヘビについて情報発信をしている日のようです。
そこで、本日が「世界ヘビの日」ということで、アトアで展示しているエメラルドツリーボアについて紹介したいと思います。
こちらが今回の主役"エメラルドツリーボア"です。
とてもキレイな緑色をしたヘビです。ちなみに、写真はバックヤードで飼育している個体です。
生息地は南アメリカ大陸北部にあるフランス領ギアナ、ガイアナ、スリナム、ベネズエラ、ブラジル北東部にある熱帯雨林で暮らしています。
一生のほとんどを木の上ですごす樹上性のヘビで、木の枝の上でとぐろをまいた姿でじっとしていることが多いです。
実際にアトアで飼育しているエメラルドツリーボアが完全に地面に降りている姿は、数回しか見たことがありません。
獲物を捕らえるのも樹上で行い、夜に獲物が通りかかるのを待ち伏せしています。
前方の牙がとても長いことから、鳥の羽毛を貫くためであり主に鳥類を食べていると考えられていましたが、実際には小型のげっ歯類(ネズミの仲間)や有袋類(オポッサムの仲間など)を主に食べているようです。
もしかしたら長い牙は樹上で捕らえた獲物を落とさないのに役に立っているのかもしれませんね。
樹上から落ちずにどうやって獲物を捕まえるかといいますと、尾の辺りでしっかりと枝に巻き付き、体の一部を枝に引っ掛けるように乗せることで安定させているみたいです。
獲物に食らいついた後は、巻き付き締め上げてからゆっくりと飲み込みます。
下にある餌を狙っている様子で、とても器用に枝にぶら下がっています。
今回は、樹上生活に特化したエメラルドツリーボアを紹介させていただきました。
エメラルドツリーボアは2階のELEMENTSで展示しています。日中は睡眠や休息のため、木の上でじっとしていることが多いのでじっくりと観察してみて下さい!