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くねくね曲がるあし

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3F PLANETS ゾーンの半球体水槽の1つに「シロボシアカモエビ」が暮らしています。

①.jpg

3F PLANETS 半球体水槽

②.jpg

シロボシアカモエビ

10㎝ほどの小さなエビですが、赤い殻に白色の水玉模様が目を惹きます。

ウツボなどの大型魚の口の中や体表に付いている寄生虫などを食べる習性をもっており、クリーナーシュリンプと呼ばれることもあります。

アトアでは、大型魚とは同居していませんが、

餌を食べる様子などをじっくりと観察してみると、それぞれの肢ごとに役割が異なることが分かります。

3対の足.jpg 前方の3対の肢.jpg

まず、体を支えたり、歩いたりするのには、先端が白くスラっと伸びた3対の肢を使います。

そして、物を掴んだり、ご飯を食べたりするときには、前方の3対の肢を使います。

先端が尖っていてよーく見るとゴワゴワの毛が生えた肢や、

太くて先端がハサミ状になっている肢、その後ろには折りたたんだ肢があります。

折りたたんだ肢は伸ばすとこんな感じです。

伸びる触覚.jpg

伸ばすとしま模様が見えますが、これらは関節部分です。

関節の数だけ曲げることができるので、この肢だけはグネグネと曲がる肢になっているのです。

そして、その肢の先端は小さなハサミが付いていますが、この肢はどのように使うのでしょうか。

△体をお手入れする様子を撮りました。

実は、周囲の砂や岩に肢を伸ばして餌を探したり、自身の体をきれいに掃除したりするために使っているのです!

この肢で周辺を隈なく探ることができたり、触角の隙間、他の肢では届かないところを掃除することができたりという、とても便利な肢なのです。

エビの仲間といえば、カクカクとした肢ばかりと思っていましたが、実はグネグネ曲がる肢もあるとは意外で、私が初めて見たとき、とても衝撃的だったのを覚えています。今回は、この驚きをぜひ共感してもらいたいと願って、シロボシアカモエビを紹介させていただきました。

ぜひアトアにお越しになった際には、じっくり観察してみてください。