3階 FOYERに展示されているディスカスがこのたび、繁殖に成功しました!
ディスカスは南米に生息する淡水魚で、熱帯魚の王様と呼ばれ親しまれています。また、円盤(disk)の様な体型が名前の由来となっています。
今回は展示水槽内で観察されたディスカスの繁殖についてご紹介します。
ディスカスは自然界では産卵管を使って浸水した樹木などに卵を産み付けますが、水槽ではよく流木に産卵します。
また、ディスカスは親が子育てをする魚で、雄と雌で協力し、天敵から卵や仔を守ります。また、胸鰭を使って新鮮な水を卵に送り、卵に付いたゴミをとるなどのお世話を行います。卵から孵化した仔魚は、頭部にある付着糸を使い、流木などにくっついて過ごします。
孵化から4日後、ある程度泳げるようになると産卵場所から離れ、親に付き親の体表から分泌される粘液を食べて育ちます。
親の分泌する粘液は「ディスカスミルク」と呼ばれており、通常時の粘液と違い、稚魚の成長に必要な栄養素や、抗体(病原体を排除してくれるタンパク質)などが含まれています。ミルクは雄と雌のどちらからも分泌されるので、親は交代しながら仔魚たちにディスカスミルクを食べさせます。
順調に成長し、孵化後2週間ほど経つと、少しずつ親魚と同じ姿に近づいていきます。
また、アルテミアという小さなプランクトンも食べるようになります。アルテミアを食べた稚魚のお腹はうっすらオレンジ色になるので食べたかどうかが分かります。
さらに成長し、孵化後20日ほどになると親魚から少しずつ離れて活動するようになります。
現在では、もうすっかり親魚と同じ姿になり、エサも親魚と同じものを食べるようになりました。
毎日エサをたくさん食べてすくすくと成長中です。
ぜひ、幼魚たちが成長していく姿を見に来てくださいね!
《お知らせ》
今年、2023年10月29日にアトアは開館2周年を迎えました。
それに伴い10月27日から3階 FOYERにて企画展「átoaうまれのこどもたち」を開催中です!
アトア生まれた生きものたちが成長していく様子をご紹介いたします!ぜひ、かわいい生きものの赤ちゃんたちに会いにきてください。
皆さんのご来場をお待ちしております。
▽アトア公式YouTubeでも公開中