皆さんこんにちは。
アトアでは、2024年3月8日(金)より3階のFOYERに『átoa LAB』がオープンし、たくさんの本が置かれていますが、その中にひっそりとコケテラリウム(または、コケリウムとも呼ばれる)が置いてあることにお気づきでしょうか?
現在は、2階のエスカレーターで3階に上がってすぐの壁際と、エレベーターのそばにコケテラリウムを置いていますが、実はこのコケテラリウムは飼育員が作成しています。
今回は、そんなコケテラリウムに使用しているコケを紹介したいと思います。
多湿や乾燥に強く、様々なレイアウトに使用できるコケで、庭園や盆栽でも使われています。コケテラリウムでは石や流木にコケを根付かせる活着という工程があります。上の濃い緑色の部分は溶岩石に活着して、適度な水分がある状態です。下側の白っぽい部分はまだ活着しておらず乾燥気味の状態です。同じ容器内でも光の当たり具合などのちょっとした環境の違いで成長や根付くスピードが変わってきます。ゆっくりと成長するので、活着には時間がかかる種類です。
匍匐茎(横に広がる茎)と直立茎(立ち上がる茎)の2タイプの茎があります。横に広がりながら重なりが増えて密になるので、下の古い葉がどんどんと茶色に変色し枯れてしまいます。枯れたところからカビが生えてきてしまうので、適度にトリミングしてカビを防ぎます。
湿度は高めに管理した方が調子は良さそうですが、密閉した状態で管理すると細長くヒョロヒョロと上に伸びる徒長(とちょう)をしてしまいます。時折フタを開けるか、少し隙間を開けて換気すると徒長しにくくなります。霧吹きなどで水をかけた後は、キラキラとしてとてもキレイなコケです。キラキラした状態が好きなので私はフタを少し開けて、乾燥してきたら水をかけてキラキラを楽しんでいます。
乾燥に強いコケですが、常に濡れている状態や蒸れてしまう環境は苦手なようです。植物の根を土で丸く包み、土のまわりにコケを巻きつけるコケ玉に使われることの多い種類です。横に広がるように成長していきますが、密閉容器だと徒長して上に伸びていくので通気性の良い容器で管理するとキレイに成長します。
今回はátoa LAB内のコケテラリウムで使用しているコケを紹介しました。ひっそりとレイアウトが変わっていたり、増えていたりするのでátoaにお越しの際はコケテラリウムもぜひご覧ください。