みなさん、こんにちは!
アトアでは夏ごろから新しく3F・PLANETSで「メガネカラッパ」を展示しています。
あまり聞き馴染みがないと思いますので、今回はカラッパについて紹介します!
メガネカラッパの仲間は温かい海の砂泥質の海底に生息しており、日本では東京湾より南の海で底曳網などに入ることがあります。最近では北陸沿岸などでも発見例があり、温暖化の影響で分布の北限が拡大していると考えられています。
独特な形の甲やハサミを持っていて、なんとなく愛らしい姿をしていますよね。
そんな見た目から、英語ではbox crab(ハコガニ)またはshamed-face crab(恥ずかしがっている顔のカニ)と呼ばれています。後者は、大きな2つのハサミがまるで恥ずかしがって顔を隠しているように見えることが由来のようです。
2つのハサミは左右非対称で、他のカニにはあまり見られない特徴的な形をしています。
ハサミが特徴的な形をしているのにはちゃんと理由があるんです。なんとこのハサミを使って好物の巻貝などを粉々に砕いてしまいます。
右ハサミの前面には突起があり、これは貝殻を割るための専用の道具です。
ほかのハサミや脚で貝殻を支えて固定し、突起をまるで缶切りのように動かして器用に貝殻を割っていきます。
アトアで飼育しているのはメガネカラッパという種類で、メガネのように目を縁取るような模様が特徴です。他のカラッパの仲間も特徴的な模様を持っていたり、少しずつハサミの形が異なっていたりと、見比べてみると面白いです。
アトアに来られた際にはぜひカラッパの独特なフォルムを観察して堪能してみてください!