皆さんこんにちは。
今年も残すところ34日となりました。
来年2025年は巳年です。巳は蛇のことを指し、átoaでは2024年12月6日~2025年1月5日にかけて3階FOYER(ホワイエ)で「謹賀新年 白蛇祭」を開催します!
本企画展では、縁起のいい生きものとして知られ、また日本で古くから神様の使いとしてお祀りされている白蛇を展示します。
写真の白蛇の正体はアオダイショウのアルビノ個体です。アオダイショウは北海道、本州、四国、九州及び周辺の島々に分布する日本固有種です。
また、神戸で白蛇に所縁のある和田神社についてもご紹介します。
白蛇のひみつと、蛇に関わる伝承、地元文化について紹介する三拍子が揃った企画展となっています。
それでは、少しだけ企画展の内容をご紹介しましょう。
【白蛇はなぜ白い?】
様々な色彩変異があるアオダイショウですが、中でも全身が真っ白な白化個体は「白蛇」と呼ばれ神の使いとされてきました。
この白化個体の正体は「アルビノ」と呼ばれ、遺伝子の異常によりメラニンを作れないことから皮膚は白く、瞳孔から血管が透けて目が赤く見えるが特徴です。
山口県岩国市ではアオダイショウのアルビノが生息し、国指定天然記念物になっています。
解説パネルでは「アルビノ」と似ている「白変種」との違いについてもご紹介します!
【蛇にまつわる伝承とことわざ】
~縁起の良い伝承~
・兵庫県赤穂:蛇を三匹見ると夜はご馳走がある。
蛇がトグロを巻いているのを見ると良いことがある。
蛇が懐に入った夢を見るとお金が入る。
・千葉県南総:蛇の交尾を見れば吉。
などなど...。
~ことわざ~
・蛇に足なし魚に耳なし:蛇には足がなく、魚には耳がないが、それぞれ這ったり音を感じたりすることができる。
・足無き蛇、足ある者を疑う:自分にないものを備えている者を見ると、かえってそれを変に思う。
・蛇は百足の足知らず百足は蛇の腹知らず:他人の心の中は分からない。
などなど...。
解説パネルでは他の地域に伝わる伝承、ことわざについてもご紹介します!
【和田神社と白蛇】
~巳塚~
巳塚は和田神社の神使として古来より崇敬されてきた白蛇をお祀りされています。白蛇については「網屋古伝記」や「延宝八申年南浜万覚帳」などの古文書に話が残り、その他にも明治の社殿移転の時や、戦災後の本殿再建の際にも白蛇が姿を表わした話が伝わっている。
解説パネルでは和田明神の言い伝えについてもご紹介します。
企画展ではさらに日本人の蛇信仰のはじまりについてや、和田神社の御由緒、御祭神、白蛇に所縁ある御神木についてなど内容盛りだくさんです。
一緒に白蛇と蛇の伝承・文化について知り、良き巳年を迎えましょう!
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